加盟店とともに

モスバーガーチェーンには、モスフードサービス(本部)と加盟店、そして加盟店同士をつなぐ、「モスバーガー共栄会」という独自の組織があります。地元に愛されるお店づくりや、地域貢献活動を推進するために、加盟店同士の協力関係が重要な役割を担っています。

モス独自のフランチャイズシステム

当チェーンを支える共栄会は、本部と加盟店がつながる「FC(フランチャイズチェーン)」と加盟店同士がつながる「VC(ボランタリーチェーン)」の2つの要素を併せ持った、モス独自の「FVC(フランチャイズ・ボランタリー・チェーン)」ともいえるユニークなビジネスモデルです。
米国で誕生したフランチャイズシステムでは、本部と個々の加盟店とのつながりが強い一方、加盟店同士の横のつながりは持たず、加盟店の組織化を避けるのが一般的です。それに対して、モスの場合は対等な立場で、チェーン全体の繁栄を考えてお互いが協力し合って活動しています。

加盟店と手を携えて

モスバーガー共栄会

「モスバーガー共栄会」は、モスバーガーチェーンの本部と店舗、そして店舗同士が相互にコミュニケーションをとりながら、信頼関係を育んで協力し合うために1980年に発足した独自の組織です。地域別に全国20の支部に分かれ、情報の交換や相互啓発、モラールアップ(士気を高めること)を目的に活動し、本部がサポートしています。

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共栄会活動

「モスバーガー共栄会」は、「HDC教育委員会」・「キャンペーン推進委員会」の二つの委員会を設置しています。

委員会の主な取り組み

HDC教育委員会

  • 全国の成功事例およびアイディアなどの共有
  • 顧客満足度調査を活用した、改善活動の推進
  • 年2回の全国HDC強化期間の設定および啓蒙活動の実施 など

キャンペーン推進委員会

  • 全国共通キャンペーンの成功に向けた取り組み
  • 「地元愛」をテーマにした地域密着活動に向けた取り組み など

HDC活動

モスの店舗では経営理念をはじめとする「モスの心」を具現化するために「HDC」を合言葉に毎日の営業を行っています。Hospitality, Delicious, Cleanlinessの頭文字をとったもので、各店舗がクオリティを保ちながら、より良いお店づくりを推進しています。年2回HDC強化期間を設けており、店長やオーナーが店舗のサービスや商品を確認し、店舗同士でフィードバックし合うことで、店舗レベルの向上を図っています。

共栄会の役割

「For the Customer お店は、お客様のためにある」という共通の哲学のもと、チェーン全体の繁栄を考え、加盟店自らがモスブランドを向上させるために活動しています。
モスバーガーチェーンには、日本全国に約400名の加盟店オーナーが存在します。共栄会はオーナー同士が店舗運営を学んだり、良いアイデアの水平展開を進めたりする互助会のような役割や、加盟店のコミュニティとしての役割も果たしています。また、同じ地域の加盟店が協力して自主的に地域貢献活動を行うなど、その活動内容は多岐にわたります。目先の利益にとらわれず、長期的な視点で地域の発展に貢献し、お客様に愛されるお店づくりを目指しています。
さらに20年以上にわたり、オーナーの世代交代や事業承継に取り組んできました。親子間だけでなく、法人内での後継者育成や社員独立など、若い世代の挑戦を支援しています。

愛のモスボックス

1979年のモスバーガー白楽店(神奈川県)の募金活動がきっかけとなり、全国の店舗に募金箱「愛のモスボックス」を設置しています。

第43回 愛のモスボックス募金は7,972,025円となりました。
(実施期間:2023年9月1日~2024年8月31日)

皆様の善意に心より感謝申し上げます。

お預かりした募金は、公益財団法人アイメイト協会、および一般社団法人日本フードサービス協会の「ジェフ愛の募金」に寄付しています。

公益財団法人アイメイト協会では、寄付された皆様からの募金により、これまでに53組のアイメイト(盲導犬)のペアが誕生し、視覚障がい者の社会参加と社会に適応する手段としての自立歩行のお手伝いをしています。

「ジェフ愛の募金」は国連WFP(国際連合食糧計画)、スペシャルオリンピックス日本、国土緑化推進機構、すこやか食生活協会に贈呈され、知的障がいのある方々のスポーツを通じた社会参加や災害や飢えに苦しむ人々への食糧支援などに役立てられています。

また令和6年能登半島地震に対する募金活動では、5,556,337円の義援金が集まり、日本赤十字社を通じて被災地へお届けしました。あたたかいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
(実施期間:2024年1月15日~2024年2月29日)

働く人の育成を目指して

店舗支援ツール「リクモス」と「a-mossles!」の運用

モスでは加盟店を含む全店舗に向けて、採用支援や教育に関する情報発信などを行っています。「リクモス」は、2015年に開設した加盟店及びモスグループ店舗のキャスト(アルバイト・パート)採用を支援するWEBサイトです。求職者は店舗の立地や働く時間帯をスマートフォンなどで検索でき、WEBフォームから24時間365日応募することができます。また、専用コールセンターでの電話応募や、LINE ID※1を活用した応募なども可能です。最近では、求職者・店舗採用担当者、双方の利便性向上を目的とし、チャットボットを活用した面接日程自動調整機能を全店に導入しました。
「a-mossles(エー・モッスルズ)!」は、チェーンメンバーのエンゲージメント向上を目的に2019年12月にスタートした、インナー向けのスマートフォン専用アプリ※2です。教育動画やキャスト育成マンガなどのコンテンツ配信、理念体系の啓発や情報発信を通じて、リクモスで採用したスタッフの教育や、チェーン内コミュニケーションの強化をサポートしています。利用状況をもとに、ニーズの高いコンテンツへの最短導線の設置や、利用目的に沿ったコンテンツの整理、新コンテンツの追加などリニューアルを行っており、ユーザビリティの向上を図っています。

  • ※1 LINEは、LINE株式会社が開発し提供するソーシャル・ネットワーキング・サービス、LINE IDは、LINEサービス上でユーザーを認識するキーのことです。
  • ※2 インナー利用限定・アプリストア非公開です。

オーナー育成制度

モスバーガーチェーンでは、スムーズな事業承継による加盟店オーナーの若返りを進めています。事業承継や社員独立などでモスバーガーの経営を目指す方を対象に「次世代オーナー育成研修」を実施しています。また、引退後のアスリートを採用し、入社後1年を目途に加盟店オーナーとしての独立を目指して育成する「アスリート経営者育成プロジェクト」にも取り組んでいます。今後もモスバーガーの仲間を増やし、チェーンの成長力を高めていきます。