健康経営を戦略的な施策の一つとして位置づけ、「モスフードサービス健康宣言」とその推進体制および戦略マップを策定・開示しています。具体的には、メンバーや家族の相談窓口として、保健師による「健康相談室」、外部委託による「メンタル相談窓口」を開設しているほか、ストレスチェックを活用した改善活動や運動習慣対策のためのモスレッシュ体操の実施など、メンバーの健康を推進するためにさまざまな取り組みを行っています。
マテリアリティ3 人材育成と支援
モスグループでは、2022年度からの中期経営計画の全社横断テーマとして、人材育成を設定しています。メンバーが健康でいきいきと働き続けられる企業であるために、健康経営をはじめとする各種の取り組みを推進しています。
環境認識とリスク・機会
環境認識 | リスク・機会 | ||
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• 働き方への社会的要請の高まり • テレワークなど柔軟な働き方への対応 • 人材の多様性に対する関心の高まり • 健康経営の推進 • 少子高齢化による労働人口の減少、人材不足や人件費の高騰 |
リスク | • 労働基準法の法令違反、ハラスメント、社内ルールからの逸脱などによる働きがいやモチベーションの低下とそれに起因する優秀な人材の流出と人材確保困難 • 獲得競争激化による人件費の高騰 • 組織力や帰属意識、労働生産性の低下 |
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機会 | • 柔軟な働き方の推進により、多様性があり、安全な職場で働きがいある会社の実現 • 優秀な人材の確保と労働生産性の向上による会社の持続的成長 |
目標(KPI)と実績
テーマ | モスグループの おもな取り組み |
期待される変化 | KPI | 2030年度 目標 |
2023年度 実績 |
おもに関連する SDGs |
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人材育成と支援 | ・健康経営 ・人材育成、能力開発、キャリア形成、コミュニケーションの強化 ・メンバーの多様性の確保、女性活躍推進 ・心と設備のバリアフリー推進 ・人権の尊重 |
一人ひとりの成長と活躍の実現 | 従業員エンゲージメントの向上 | 上位20% (スコア75) ※1 |
スコア63 | |
ダイバーシティー&インクルージョンの実現 | 男女賃金格差の解消 | - ※2 |
62.3% (全従業員) |
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女性管理職比率 | 30% | 18.2% | ||||
男性育児休業取得率 | 85% | 33.3% |
- ※1 従業員エンゲージメント調査スコア
- ※2 数値目標ではなく、期待される変化を目標として設定しています。
モスグループのおもな取り組み
健康経営
人材育成、能力開発、キャリア形成、コミュニケーションの強化
人材育成の取り組みとして、「一人ひとりの成長と活躍の場づくり」を目指し、「多様なキャリアパスの整備」「新人事制度のブラッシュアップ」「教育制度の充実」を進めています。キャリアパスと社員に求められる能力の提示、階層・職種別研修及び自己啓発制度の整備・拡充を行い、自身のキャリアイメージが具体化できる環境づくりに取り組んでいます。国際大学MBA1年制プログラム派遣制度と海外インターンシップ派遣制度も導入しています。
メンバーの多様性の確保、女性活躍推進
モスでは、本社・店舗において女性やシニア、外国人、障がい者など多様な人材の雇用を積極的に行っており、仕事と育児や介護の両立を支援する制度の整備を進めています。新卒採用や経験者採用においては、留学生や外国籍人材の採用も積極的に行っています。また、特定技能制度を活用した「ベトナム カゾク」によるベトナム人社員も増えてきており、社内のさまざまな場所で、多様なバックグラウンドを持つメンバーが活躍しています。
心と設備のバリアフリー推進
モス本社では、特例子会社モスシャインのチャレンジメイト(障がいのあるメンバー)と本社メンバーとが同じフロアで一緒に働いています。店舗勤務のチャレンジメイトも、お客さまや店舗メンバーに喜ばれることをやりがいに日々働いています。一緒に働くことでコミュニケーションをとり、誰もがいきいきと働き、バリアのない風通しの良い環境づくりの実現に取り組んでいます。また、飲食店で受け入れが義務づけられている「補助犬」に対してモスバーガーでは、店頭に補助犬マークを表示し、店舗メンバーへの周知とともにお客さまへのご理解とご協力をお願いしています。
人権の尊重
モスでは、従来から「モスグループ行動規範」で人権配慮を掲げてきました。世界的に人権問題への関心が高まるなかで、「モスグループ人権方針」を策定しました。差別やハラスメントはもとより強制労働と児童労働、労働安全衛生などの人権課題を重要な項目と認識し、持続可能な事業活動を行う企業として国際的な原則にもとづいた人権尊重の取り組みを進めています。