マテリアリティ4  地球環境

モス(MOS)は、MOUNTAIN(山)OCEAN(海)SUN(太陽)の頭文字に由来し、人間と自然への限りない愛情がこめられています。創業当初より、省エネルギーの推進や廃棄物の発生抑制、環境配慮型の容器包装の導入などを行ってきたモスは、これからも環境負荷の低減を推進します。

環境認識とリスク・機会

環境認識     リスク・機会
• 脱プラスチック、脱炭素などの推進
• 食品ロスに対する消費者の関心の高まり
• SDGs(持続可能な開発目標)の浸透と消費行動の変化
• 異常気象の頻発化・激甚化
リスク • 気候変動による調達リスクの増加
• (炭素税など)環境関連法規制強化によるコスト上昇
• 植物由来の代替肉の普及による畜肉製品の需要低下
機会 • 十分な気候変動対応による企業価値の向上
• 代替肉市場の拡大に伴うプラントベース商品の売上向上

目標(KPI)と実績

テーマ モスグループの
おもな取り組み
期待される変化 KPI 2030年度
目標
2022年度
実績
おもに関連する
SDGs
地球環境 ・温室効果ガスの排出削減
・プラスチックと廃棄物対策
・生物多様性の保全
・エコマーク「飲食店」認定を活用した環境対応
脱炭素社会の実現 CO₂排出量の削減
(2013年度比、スコープ1+2)
46% 35.7%
プラスチック使用量の削減 お客さまに提供する使い捨て製品における、環境配慮型製品の比率 100% 64.1%

モスグループのおもな取り組み

温室効果ガスの排出削減

TCFD※の提言に賛同するとともに、それに沿った気候変動のシナリオ分析を行い、その対応について企業サイトで公開しています。まず中期的な温室効果ガス排出量削減目標として、スコープ1及び2の排出量を2030 年度までに46%削減(2013年度比)することを目指していきます。具体的には、省エネルギーを推進するため、店舗のエネルギー使用量の把握や、厨房機器などの定期清掃や点検を実施しています。店舗独自の取り組みとしては、「グリーンカーテン」を設置し、省エネに役立てると同時にお客さまとのコミュニケーションを促進しています。

  • ※ TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)は、企業が気候変動への対応を経営の長期的リスク対策及び機会の創出として捉え、投資家などに向けた情報開示や対話を促進することを目指しています。

プラスチックと廃棄物対策

飲食業では欠かせない使い捨てのプラスチック製品についても、TCFDの低減に沿って指標及び目標に設定しています。具体的には、2030年度までにお客さまに提供する使い捨て製品における環境配慮型製品比率を100%にすることを目標にしています。モスバーガー店舗では、国産非食用米25%を配合したバイオマスプラスチック「ライスレジンⓇ」製のテイクアウト用カトラリー(スプーン、フォーク)を使用しています。

生物多様性の保全

生物多様性の保全を目的として、ハンバーガーやポテトなどモスバーガーの商品を入れる紙製パッケージに環境に配慮した紙を使用しています。ほかにも、一部の印刷物には環境NPO「オフィス町内会」による森の町内会「間伐に寄与する紙」を使用しています。また、「モスの生野菜」の契約産地に対し、食品安全だけでなく、土壌浸食の防止、廃棄物別の適正処理など環境保全に関する項目を含む管理状況を確認する「MOS-GAP点検」を実施しています。

エコマーク「飲食店」認定を活用した環境対応

店舗における環境配慮の取り組みにより、国内モスバーガー全店で、エコマーク「飲食店」の認定を2017年から受けています。省エネ・節水などの基本的な環境対策や食材の環境配慮など、消費者の理解を深める取り組みを評価するもので、モスバーガーは6つの評価カテゴリーすべての認定を受けています。また、独自の環境マネジメントシステム「MOS-EMS」の運用により、持続可能な事業活動の実現に取り組んでいます。