廃棄物・循環型社会

3R活動

リデュース(発生抑制)

アフターオーダー方式とテイクアウト用資材の削減

カトラリー声かけポスター

食材の「おいしさ」、つくりたての「おいしさ」を味わっていただくため、モスは創業当初よりご注文いただいてから商品をつくる「アフターオーダー方式」を採用。作りおきのロスが発生しない仕組みになっています。
作りおきしないから、お客さまにはつくりたてのアツアツを味わっていただけます。
また、お持ち帰りのお客さまにスプーン・フォークなどのカトラリー使用意向の確認をしています。この「声かけ」でお客さまにもご協力いただきながら、プラスチックの使用削減に取り組んでいます。

リユース(再利用)

リユース食器の使用を徹底

創業当初より、おいしく召し上がっていただくために、店内では使い捨てではない温かみのあるマグカップなど、リユース食器で商品を提供しています。これにはゴミを少なく抑える効果もあるため、より一層徹底してリユース食器の使用を推進しています。

リサイクル(再資源化)

食品廃棄物の発生抑制とリサイクル

店舗から1日に出る食品廃棄物は「食べ残し」ではなく、「調理くず」や「廃食油」という性状で、また排出量も比較的少量です。
店舗で発生した「調理くず」の一部や「廃食油」を、飼料化、堆肥化、工業原料(廃食油のみ)などとしてリサイクルを進めています。

フードバンク活動への支援

モスフードサービスでは、社会貢献の一環として、「セカンドハーベスト・ジャパン(認定)※」によるフードバンク活動を食品サポーターとして支援しています。品質に問題はないものの賞味期限が短く、委託倉庫から店頭までの出荷と販売期間を考えると廃棄せざるを得ない食材などを活用し、無償で提供しています。これは企業にとっても食品を無駄にせず、廃棄物の発生抑制に寄与する活動にもなっています。
なお、こうした寄贈品は、児童養護施設、母子生活支援施設、障害者施設などに届けられています。

お持ち帰り用容器への環境配慮型素材の使用

モスバーガーではお持ち帰り用手提げ袋に、紙バッグと植物由来のバイオマスプラスチック原料を使用したポリ袋を併用しています。これは、プラスチック製買物袋の有料化制度において環境配慮型製品として対象外に位置づけられています。
また、お持ち帰り用容器・包装資材を石油系プラスチック素材から代替素材への変更も進めています。主なものとして、モスライスバーガー包装紙を発泡ポリエチレンからパルプ系繊維へ、サラダ容器をリサイクルPET製へ変更しました。

通いコンテナで生野菜を配送

生鮮野菜をお店に配送する際の環境負荷軽減のために、産地から店舗までレタスの配送容器に関してリユースコンテナに切り替え、運用する仕組みを導入しています。
通常使用される段ボール箱は、大量の資源ごみになり、また雨天時などに野菜が蒸れて品質が劣化することもありました。リユースコンテナにした結果、環境負荷の軽減につながり、品質劣化も防ぐことができています。

プラスチック問題への取り組み

プラスチックごみによる海洋汚染が世界的な問題となる中、モスバーガーはかねてから実施してきたプラスチック製容器包装類の削減などの取り組みを、より一層加速しています。具体的には、レジ袋やストロー、マドラーを、バイオマスプラスチックを含む素材や木製素材などに順次切り替えることで、プラスチック使用量の削減を進めています。また、環境省が展開する「プラスチック・スマート」キャンペーンに参加しているほか、農林水産省による食品産業事業者の「プラスチック資源循環アクション宣言」に賛同し、情報開示しています。
今後もお客さまに提供する使い捨て製品について石油系プラスチックをできるだけ使用しない方針を掲げており、2030年度には環境配慮型製品比率を100%にすることを目標としています。

水資源の保全への取り組み

モスバーガー店舗では、手洗い、生野菜の仕込み、調理、調理器具や食器類の洗浄、清掃業務などで、水資源を使用しているため、水使用量の削減や適切な排水処理などを通じて、水資源の保全を推進しています。具体的な取り組み内容は、水の出しっぱなしを防ぐための「節水ステッカー」掲示による注意喚起や、グリストラップ(油脂などを下水道に直接流さないための装置)の定期清掃による排水管理などです。これらの取り組みは、店舗向け教育ツール「SDGs通信」を通じて、店舗メンバーの理解を深めて、環境配慮への意識を高めることで、対応の促進を図っています。また、国内モスバーガー店舗は、公益財団法人日本環境協会が制定しているエコマーク「飲食店」の認定を受けており、節水に向けた啓発運動も評価されています。
モスフードサービスでは、食材・包装資材を取引先より仕入れているため、工場での水資源の保全については、サプライヤーへの理解促進や協力関係の構築が重要です。主要な取引先に対してはアンケートなどの書面を通じて「モスグループ環境方針」への理解と遵守をお願いし、持続可能な事業展開と循環型社会の実現に向けた取り組みを進めています。