Q.上期の営業状況と通期業績の見通しについてお聞かせください。
A.新型コロナウイルス感染症の拡大によって世界経済は急速に冷え込み、外食産業も非常に厳しい状況に直面しました。当社グループにおいても、政府や自治体からの要請に対応し、また地域の状況も踏まえ、店舗の一時休業や営業時間を短縮した期間がありましたが、人々の「食」を支えるという責任を果たすためにも、徹底した感染防止策を講じたうえで、可能な範囲で事業活動を継続するよう努めました。
店舗メンバーの体調管理や消毒の徹底、店舗でのソーシャルディスタンスの確保などはもちろん、少しでもお客様に安心してご利用いただけるよう、セルフレジやネット注文の推進、テイクアウトの強化などにも懸命に取り組みました。こうした取り組みが奏功し、国内モスバーガー事業既存店売上高はすべての月で前年同月比プラスとなりました。また、コロナ対応と並行して、全社ミッションである「世界で認められる日本のおいしさとおもてなしを確立する」の実現を目指し、「Nothing is impossible」(不可能なことはない)をスローガンとして、中期経営計画の目標達成に向けた各種施策にも取り組みました。
上期の連結業績は、売上高が336億74百万円(前年同四半期比1.6%減)、営業損失1億53百万円(前年同四半期は営業利益9億円)、経常損失1億76百万円(前年同四半期は経常利益9億76百万円)となりました。最終損益は主に新型コロナウイルスの影響により、収益力の低下が見られる店舗等に係る減損損失8億86百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失7億7百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益4億2百万円)となりました。
通期業績については、売上高680億円(前期比1.4%減)、営業損失5億円(前年同期は営業利益10億60百万円)と予想しています。
中間配当金につきましては、上期業績結果を勘案し、誠に遺憾ながら3円減配となる11円とし、期末配当予想も11円とさせていただきました。今後、早期の業績回復に努めてまいる所存です。