トップメッセージ

代表取締役社長 中村 栄輔

上期の営業状況と通期業績の見通しについてお聞かせください。

A. 国内の外食産業は、インバウンド需要の拡大や雇用・所得環境の改善により、回復基調で推移しています。しかし、不安定な国際情勢や原材料・エネルギー価格の高止まり、調達費用の上昇といったリスク要因が多く、予断を許さない状況が続いています。
このような環境の中、当社グループは5月に2025-2027年度中期経営計画を発表しました。この3年間を「環境に適応し、新たな価値を生み出し、発揮する期間」と位置づけ、さらなる飛躍を目指しています。
基幹事業である国内モスバーガー事業では、前期に引き続き、消費の二極化に対応するため、3価格帯の品ぞろえをする「価格のグラデーション戦略」を進めた結果、より幅広い顧客層の獲得につながりました。また、全社的に費用対効果を意識して販管費の抑制に努めたほか、在庫回転率の向上による保管費の抑制、移送の効率化など、多角的なコスト抑制策にも尽力しました。
これらの結果、上期の連結業績は、売上高が507億58百万円(前年同期比6.7%増)、営業利益40億41百万円(前年同期比49.1%増)、経常利益42億84百万円(前年同期比50.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は28億34百万円(前年同期比59.0%増)となりました。
通期業績については、売上高970億円(前期比0.8%増)、営業利益52億50百万円(前期比0.5%増)と計画しています。中間配当金は1株あたり15円といたしました。期末配当も中間と同額の15円を計画しています。

各事業の取り組みについてご紹介ください。

A. 新中期経営計画では、“「MOS BURGER」から、さまざまな価値を発信するブランド「MOS」に進化する”という方針を掲げ、主力のハンバーガー事業を大切に守りながらも、新たな価値を生み出していくことを目指します。国内モスバーガー事業では、既存店売上高の5%成長を目標とし、当上期においては、日本の良さを存分に楽しめる高付加価値バーガーとして「新とびきり」シリーズや「海老エビフライバーガー」の新商品を展開。あわせて、レギュラー、プレミアム、超プレミアムの3つの価格帯によるグラデーション戦略を推進しました。
店舗運営においては、地域に密着した店舗づくりを推進しています。看板を「MOS BURGER」から「MOS」へ変更することで、多様な価値を発信する新生「MOS」を多くのお客様に訴求しています。また、時間帯売上を平準化する取り組みの一環として、カフェ需要に対応したドリンクやスイーツの充実を図りました。
モスブランドを活用した事業展開として取り組んでいるマーチャンダイジング事業では、公式オンラインショップ「Life with MOS」での商品ラインナップやサービス内容を積極的に拡充しています。7月にオンラインショップで発売した「モスライスバーガー〈のり弁〉」は、白身魚フライやきんぴらごぼうなどの具材を合わせた海苔巻きスタイルで、手軽に楽しめる高い商品力が奏功し、ヒット商品となりました。
海外事業は現在、アジアの国と地域で展開しています。ここ数年で不採算店舗の閉店や価格の見直し、管理コストの抑制といった収益性の改善策を講じた結果、経営基盤が着実に強化されてきています。特に香港では回復傾向が顕著に現れてきました。

株主の皆様へのメッセージをお願いします。

A. 当社はこのほど、1972年の創業以来50年以上にわたり受け継いできた理念体系「モスの心」を再整理し、私たちの使命(Our Mission)として「食を通じて、世界中の人を幸せにすること。」を掲げました。事業の拡大とグローバル化が加速する中、多様なモスメンバーが共感し、組織が持続的に成長していくには、普遍的な価値観は変えずに、時代に合わせて言葉や表現を磨く必要があると考えました。モスに関わるすべての人に、この「モスの心」を拠り所としてもらい、さらなる成長を目指すための羅針盤としたいと考えています。
これからも当社は長期的な視点に立ち、着実な経営を通じて企業価値の持続的な向上を目指します。そして「モスの心」への共感をさらに広げ、日本の外食産業の一翼を担うグループへ成長できるよう邁進してまいります。
株主の皆様には、今後ともより一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。

株式会社モスフードサービス
代表取締役社長

中村栄輔