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モスの安心・安全|モスの生野菜|産地だより

長崎県南高来群北有馬町 ながさき南部生産組合 北有馬レタス部会 部会長 荒木康明さん

■雲仙普賢岳と有明海の大自然の中で…
島原半島におよそ165名の生産者を擁するながさき南部生産組合は、近代農法による農業をもう一度見直し、安全・安心な食べ物を供給するために、農薬と化学肥料を出来る限り使用しない農業に挑戦し続ける団体です。地域の環境を守る農法として、"合鴨米"にも取り組み、そのお米はモスの農産物販売サイト『モス畑』でも販売し、ご好評を頂いています。

■レタス栽培へのきっかけ
ながさき南部生産組合では現在、北有馬町、国見町を中心に16名、およそ30haの面積でレタスを栽培しています。国見町の10名の生産者は平成6年から九州のモスのお店を中心にレタスの出荷を行なっていました。北有馬町では、3年前に、モスの産地担当からの首都圏のお店向けのレタスを作らないかという提案をうけ、7名の生産者が初めてのレタス栽培に取り組み始めたのです。島原半島は、昔からジャガイモ、タマネギが主要作物として作られてきた地域です。北有馬町の7名も元々は秋ジャガイモの生産者でした。しかし、連作障害による"そうか病"の発生と、北海道産のジャガイモに押されて販売が難しいなどの問題が山積していた事もあり、レタス作りに挑戦するにはいいタイミングだったのです。

■難問山積の1年目
レタス作りが初めての7名にとって、1年目は散々な結果となりました。ジャガイモ、タマネギなどの重量野菜を長年扱っていた事もあり、まず躓いたのがレタスの扱い方に対する戸惑いでした。土の中に置いておける土もの野菜と違って、レタスの収穫適期は3日間と言われています。ちょっとでも適期を過ぎれば"老化球"と言って硬くなり、商品価値がなくなってしまうのです。また、箱詰めの作業も、ちょっとでも粗く扱おうものなら葉が折れたりしてしまい、じゃがいも、たまねぎ等には無い箱詰め時の丁寧さ、繊細さが要求されました。「レタスは花も実も成らせない野菜なので、初めは簡単だと思っていました。まさかこんなに繊細な野菜だとは思いませんでした。」と北有馬部会長の荒木さんは言います。また、寒波によりレタスが育たず、収穫できない畑が多数発生する事態に…。そのうえ東京までトラックで2日という輸送距離が、品質の安定に対する大きな足枷となったのです。栽培と収穫、輸送に対するノウハウの無さを痛感した1年目でした。

■レベルアップに向けた取り組み
モスの産地担当も、北有馬レタス部会のレベルアップを目指して様々な取り組みを行ってきました。まず、地元の島原店でのハンバーガー製造実習。普段は畑で活躍している生産者の皆さんに、1日だけ厨房に入ってもらい、レタスの仕込からテリヤキバーガーの製造までを体験してもらいました。皆さん口を揃えて、「難しい!」を連発。まずは、自分たちが作ったレタスがお店でどのように使われ、どのようにお客様に提供されているのかを体感してもらいました。また、栽培技術のレベルアップの為にと、長野県の川上村にあるモスの契約産地"小川グリーン研究会"に若手生産者5名が研修に行きました。レタスと言えば長野の川上村というくらい、レタスの栽培技術は特に高いものを持っている地域です。小川グリーン研究会の生産者との交流を通じ、栽培技術に関する勉強、そして午前 3時からの早朝収穫の研修を行ないました。

■今年の出来は?
今年の栽培の特徴は、過去2度、厳しい寒さの為に1〜2月の収穫が思うように出来なかったことを反省し、全メンバーに作付面積の30%をトンネル栽培(ビニールでレタスを覆い、保温する栽培方法)にすることを実行しました。今年初めてトンネル栽培に取り組んだ中村忠保さんも「この時期にこんなにいいレタスが取れたのは初めて」と成果を実感しています。しかしながら、11月に長雨が続き苗の植え付けが思うように出来なかったこと、また、年末からの急激な冷え込みが影響し、今年も全体的な収穫量の減少は食い止められず、大苦戦を強いられています。

■来年にむけて
「やはり土作りから見直さなければだめだ…」
先月の半ば、北有馬レタス部会のメンバー、モスの産地担当者、そして長野の研修でお世話になった小川グリーン研究会の生産者も交えた中間反省会の中で、こうした声が聞かれました。収穫量の低下もさることながら、東京に着いた時点でレタスが腐っているなどのクレームがモスのお店から続発したのです。反省会の中では、肥料設計を見直す必要があるのでは?緑肥を導入する必要があるのでは?来年の冬は全面積をトンネル栽培で…などの論議が交わされました。生産者の顔が見えて、且つ生産履歴の確認できる野菜を作るのはとても重要な事です。それに加え、栄養価があり健全な野菜を、安定的に生産するという目標を達成できれば言う事はありません。『環境保全型農業の推進と安定生産の両立』という難しい課題に向けて、ながさき南部生産組合とモスの取り組みは続きます。

北有馬町の遠景

収穫風景

保温の為、不織布を被せています

島原店での研修のワンシーン

長野県川上村での研修風景

中村忠保さん一家

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